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旅行第六日目
9月 26日
根室 - 釧路 - 池田 - 帯広(黄色のライン)
私が目を覚ますと, Johnはもう起きて歩き回ってました。彼は3:30AMに目が覚めたそうです。 この道の駅は根室の手前に位置し, 時期が良ければ白鳥が見られるようです。 今はまだ早いんでしょう, 昨日は根室に入る前に鶴を見ることができました。散策できたら良さそうな場所ですが, なにしろ雨でお湯を沸かすのも面倒なので, コーヒーを自販で買って飲んだ後, 4:30頃出発することにしました。南側の海岸線に出て, 厚岸を通って釧路入りします。ここは半島の付け根で北側ですから, 南の海岸線に出るには, 森の中を走らなければなりません。 小雨の降る朝まだ薄暗い中, 対向車も殆どありません。 道の両側は木々が生い立っています。 反対車線の脇から急に鹿が出てきたので, びっくりして車を止めました。鹿はゆっくり走る感じで道を横切りました。すると続いて小鹿が後を追って出て来ました。 Johnは慌ててカメラを取りましたが間に合いません。 小鹿が渡った後車を動かし始めると, 木立の開きがあるところに鹿が2頭まだ立っているのが見えました。“写真がとれるかな”と, 車をすぐバックアップしましたが, もうその時には姿はありませんでした。“いないや”と言ったその時, 車がおかしな揺れを始めました。 なにこれ?車がおかしくなっちゃったの?外を見ると木の葉も揺れています。“強風のせい?” かなり強い縦揺れです。ジェットコースタに乗ったみたいです。“ジシン!”とJohnが一声。 地震と聞いて安心したと言ったら変に聞こえるかも知れませんが, 揺れの原因が解ったという意味では, 実際“アァ, 地震かぁ。”とホッとしたのは事実でした。間もなく揺れがやんだので, 特に問題もなさそうだし, 出発しました。 
今まで体験した中で一番大きな地震でしたが, FENが聞けるはずもないのでラジオはつけずにいました。余震がなかったので震源は近かったのかも知れないと思ったりしましたが, この後鹿を4頭見つけたりしているうちに, 地震のことは忘れていました。
Calm road after the Earthquake 海岸沿いの道路に出てしばらく走ると, まだ朝も早いのに, 大勢の人たちが展望台に集まって何か見ている様子です。 何が見えるのかと興味をもって車を止め, 他の人々に混じって海を見下ろしてみても何もわかりません。 そのうちに誰かのラジオで地震とか津波とか言っているのが聞こえてきて, “アァ, 皆津波を見に着てるんだ”とわかりました。“ということはかなり大きな地震だったのかなぁ”と思ってラジオをつけてみて初めて、マグニチュード7.9と知りました。(翌日はマグニチュード8と変わってましたけど。)
Waiting for Tsunami
後でわかったことに, ここ10年の地震のうち, 今回のが世界一だったそうです。あちこちで道路が割れたり, 裂けたり, 陥没したりしているのを見ました。 警察が出てきて道路を閉鎖してしまう前に少しでも遠くに運転しておこうと思いました。パトカーや消防車も結構動き始めてきました。
Earthquake damage 釧路までは無事に着きました。Johnはエッグマックマフィンを朝食に食べたいのですが, マクドナルドは全然みつかりません。駅までいけば何とかなるかと思って, 車を止めて駅まで歩くうちにも, 色んなダメージを見ました。家の壁が崩れていたり, 歩道が盛り上がってタイルが写真のように壊れていたり, 看板が落ちたりもしていました。駅に行くと電車が地震の影響で不通になっていました。NTTのオフィスでEmailをチェックしました。すでに地震のニュースを聞いて安否を気遣うメールがアメリカからいくつか入っていて, ニュースの速さに驚きました。
Damaged sidewalk at Kushiro
私たちの安全の為に祈ってくれていた人々が大勢いて感謝です。 神様は今回も鹿の親子を使って私たちを守ってくれました。
この頃には2度目の大きな地震が北海道の南部で起こっていました。今日はその辺を横切っていくつもりだったので, どうなるかと思いましたが, 釧路で時間を食っているうちに, 途中幕別から浦河までの道路が閉鎖になって, 帯広まで行けないことがわかりました。
Lots of four leaves
“とりあえず行ける所まで行ってみて, 幕別に着く頃には閉鎖が解除されるかもしれないし”と考えながら運転していましたが, 道路はかなりダメージを受けていて, 案の定回り道を強いられました。まわりまわって, 道もかなり混んで, 帯広に着いたのはもう夕方近くです。苫小牧では石油のタンクが火災だというニュースもあり, John がスケージュールを変更すべきだと言い始めました。
Traffic caused by the earthquake 苫小牧から出るフェリーのチケットは既に購入していたのですが, 一度目のスケジュール変更は無料だと事前に聞いていたので, 小樽から出るフェリーに変更しました。土曜夜の苫小牧発から, 日曜朝小樽発に代わりました。明日の夜はまた姉の家に世話になることにしました。で今晩は…。Johnはかなり疲れていて車でなく安く泊まれるところを探そうと言います。帯広駅の2階に市の出張所で観光案内をしているコーナーがあって, 写真の職員さんが親切に助けてくれました。お名前を聞き損ねて申し訳なく思っています。
Obihiro City officer
帯広から少し走ったところに川北温泉という安い宿舎があるのを教えてもらいました。帯広駅のそばにあるレストランで夕飯をすませてから宿に向かいました。古い宿舎でしたが, お部屋はきれいに掃除されてあり, お布団も敷かれてありました。 宿の方の対応もとても快く, 温泉でゆっくりした後, 久しぶりに畳の上で寝られる幸せを感じながらゆっくり寝ました。 主に感謝!

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